開けば赤と黒
2008年 12月 07日
これまで何度もこの熱帯の島に咲く花を紹介し、不思議な生き方をする植物をお伝えしてきました。花は、草花だけでなく、木に咲く花も、どれも形が大きく、鮮やかな色のものが多く、いかにも熱帯を感じさせるものばかりです。花が散った後にできる種や、それを守るさやもまた変わったものが多く、日本では絶対に想像できないようなものばかりです。
今日の写真の種と、それを守るさや、或いは殻と言えばいいのでしょうか、開く前は地味な色合いですが、開けばごらんのとおり、素晴らしく鮮やかな色を見せます。それに、その中にある種は、まるでベルベットに包まれたような不思議な外装です。それに、鮮やかな赤と種のソフトな黒色が素晴らしいコントラストを見せています。この殻内部の鮮やかさは、この種を遠くへ運ぶ手伝いをする鳥を惹きつけるためでしょうか。
今日の写真の木の他にも、開く前は地味な殻ですが、内部は鮮やかなオレンジ色という木もあります。この色には、自然が創り出した合理的な秘密が隠されているのでしょうね。
カメラはPanasonic Lumix LX1。形や外装の質感等はいかにも玄人好みのカメラです。