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消えゆく遺跡の前で

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消えゆく遺跡の前で_b0132475_1049148.jpg ピジョン公園に、この国では数少ない遺跡が残っています。遺跡は歴史の証人であり、決して他に取って代わることのできない唯一無二の証拠でもあります。世界的には大して価値の無いものでも、この国では歴史の遺物として貴重なものです。同じようなことを前にも書きましたが、この遺跡が日々崩れています。建物を代表とする人工物は、ある時を境にして急激に傷みが進行することから、早急に手を打たないと手遅れになります。でも現在、何の手も打たれず、崩れるに任せています。発展途上の国ではこのような文化遺産にまで手が廻らないのでしょうが、観光立国を目指すこの国で、少ない遺跡は貴重な資源です。公園管理者であるナショナルトラストは、多分他国からの援助を探しているのでしょうが、自前で何とかする意欲はなさそうです。
 この崩れつつある遺跡は、なんともいえない魅力にあふれています。遺跡に現れる歴史の重さと、消えつつある遺産に哀愁を感じるのでしょうか。どちらにしても女性のポートレートの場所としては最高のロケーションで、遺跡に使われている石一つ、レンガ一個が、他では得られない脇役を演じているようです。ちなみに女性が着けている麦藁帽子は手の込んだ作りで、ベネズエラで購入したものです。
 カメラはNikon CoolPix E5000。古いカメラですが、レンズ性能が高く、透明感の高い写りで、他では得られない特徴を持っています。データはF3.6、シャッタースピードは1/99、WBはオートです。
by yagyu-toubei | 2008-10-08 11:05 | スナップポートレート | Trackback | Comments(0)

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写真展示とカメラにまつわるお話


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