赤いさや
2008年 09月 09日
ピジョンアイランドに限らず、この小さな島でもとても沢山の種類の植物があります。ピジョン公園の入り口から二つのピークのハイキングコース上に今日の写真の木がありました。既に花の時期が終わり、結実した実が土の上に新たな生命をもたらす工夫が活かされる時期です。こちらの実の多くは、フランボイヤもそうですが、長いさやの中に納まっていることが多いのです。そのさやの中の実がどのようにして地上にばら撒かれるのでしょうか。それぞれに工夫が凝らされています。
親の木にしてみれば、自分の実は自分のすぐそばの地上ではなく、なるべく遠くにばら撒きたいのです。そうして狭いところで、身内同士で競合することなく、自身の種族をなるべく広く繁栄させたいはずです。ある木の実は種にヘリコプターの羽があり、風が遠くまで運びます。フランボイヤの場合は、これは多分に私の想像ですが、大きなさやが破裂するかのごとく勢い良く開き、その力で種を遠くに飛ばします。或いは曲がったさやが地上に落ちる時、曲がりによって地上ではね、その力で種を飛ばすのではないかと思います。
このように風や重力の力に頼らず、他の動物を利用する木もあります。今日の写真の実は、外部は普通の地味な色ですが、開くととても目立つオレンジ色です。この色が鳥の注意を引き、鳥は種が熟したことを知ってその種を食べ、遠くに運ぶのではないでしょうか。
以前紹介したストラングラーツリーの種も鳥によって運ばれます。でもあの種はもう一工夫あって、実は地上ではなく、樹上に残るのですが。
カメラは本ブログ初登場の Canon Powerr Shot Pro1です。レンズが素晴らしく、大変な高画質です。