雨の遺跡
2008年 06月 02日
この島は12月から4月頃までが乾季で、雨が少なく、朝晩が涼しい日が多くなりますが、5月頃から雨季に入り、雨が多くなります。雨は日本のように終日降り続くというようなことは少なく、短時間に強烈な勢いで降ります。熱帯地方ではスコールとかシャワーと呼ばれています。その降り方は、日本の台風のときに経験するような土砂降りです。でもこれほど強烈に降ると、ある意味その様は見ものであり、屋根や地面をたたく音は一種の快感でもあります。
今年は5月に入っても雨が降る様子が無く、芝生や草花は枯れ死状態寸前でしたが、この3日ほどあたりからやっと雨季らしい雨が降るようになりました。今日の写真はその雨に濡れるピジョンアイランドの遺跡です。この遺跡はゲートをくぐって二つ目のものであり、隣にはこの公園を管理するナショナルトラストの事務室や、この国には数少ない博物館がある建物があります。そしてその地下にはしゃれたバーがあり、冷たいものが飲めるようになっています。
この国で雨の中で写真を撮ることはほとんど無いのですが、今回たまたまなにげなく撮ってみたした。出来上がりはご覧のとおりしっとりしていてなかなかいい感じです。特に濡れた地面が反射している様子は、晴れた日とは違う印象があります。カメラはLumix FX1。この場の空気感を良く捕らえていると思います。