中米の国ベリーズには、国内のあちこちに紀元前からの歴史を持つマヤ文明の遺跡が点在しており、現在ベリーズの貴重な観光資源となっています。マヤ文明はユカタン半島を中心に広く発達した文明ですから、その半島の端っこにあるとはいえベリーズもマヤ文明圏なのです。
ベリーズ隣国のメキシコのチチェン・イッツァや、同じく隣国であるグアテマラのティカルなどは規模が大きく世界的に有名ですが、ベリーズの遺跡は、世界遺産になっていないこともあってか、そこまで有名ではありません。
でもベリーズにもピラミッド遺跡はたくさんあり、中にはシュナントニッチやカラコルのように非常に大きな規模のピラミッドもあります。
今日ご紹介する遺跡は、規模は小さいのですが、この国の最大の都市であるベリーズシティから、車で1時間ほどと近く、手軽に本物の遺跡を楽しむことができるのが特徴のアルツンハです。
アルツンハ遺跡公園には大小さまざまなピラミッドがあり、修復してあるもの、そうでないものが混在しており、修復済みのものは頂上に登って周囲のジャングルの景観を楽しむことができます。
1枚目の写真は、きれいに修復されたこの公園で2番目に高いピラミッドで、この中からベリーズの国宝ともいえる、人間の頭部を模したようなヒスイの彫刻が発見されました。建物は美しいデザインですが、頂上にはいけにえを置いたとされる石台があります。
2枚目、3枚目は、そのピラミッド頂上からの眺めで、広場をピラミッドで囲った配置デザインがよく分かります。
これらのマヤ遺跡、何度訪れても飽きない興味深い建築群です。
使用機材のカメラは Fujifilm FinePix F200XR。大きな写真の撮影データは、焦点距離10mm、35ミリ版換算46mm、ISO 200、F 11.0、1/160sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。