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オールドレンズの旅  TAMRON  80-210mm F/3.8-4 CF MACRO

オールドレンズの旅  TAMRON  80-210mm F/3.8-4 CF MACRO_b0132475_21033397.jpg
 フルサイズのミラーレスカメラを入手して以来、かつてフィルム時代に入手したレンズを、アダプターさえあれば使用できることから、それらオールドレンズの試写をしています。
  今日の写真は、フィルム時代に発売されたタムロンの望遠ズームレンズ、 80-210mm F/3.8-4ですが、実はこのレンズには形式名称 03A と103A の2種類があり、わずかに外観とレンズ構成に違いがあります。
オールドレンズの旅  TAMRON  80-210mm F/3.8-4 CF MACRO_b0132475_21034759.jpg 今回使用したのは改良型の103A で、メーカーのサイトでは次のように紹介されています。 「新設計10群13枚構成の光学系により、いっそう光学性能を高め、このクラスの望遠ズームの名機として、自信をもってお勧めするレンズです。
望遠レンズとして、もっとも多用される80mm、100mm、135mm、210mmをカバーし、さらに使用条件を考慮して、全長も前商品に比べて約9mm短くコンパクト化しました。
マクロ機能も最大撮影倍率1:2.8、ワンハンド・スリー・アクション等の多機能をもったレンズです。」ということで、このレンズに対するメーカの自信のほどが伺われます。発売時期は1981年で製造終了が1987年、当時の正価は52,000円でした。
 さて使ってみた印象ですが、造りはがっしりしていて剛性感があり、各部の動きは未だにスムースで、ペイントや印字も美しく工作品質の高さを伺わせます。
 大きさは仕様の割にはコンパクトなのですが、鏡胴が金属製なのか、それともガラスが厚いのか重く感じ、それが剛性感に繋がっているのかもしれません。ちなみに重量は634gです。

オールドレンズの旅  TAMRON  80-210mm F/3.8-4 CF MACRO_b0132475_21042631.gif 写りに関しては、解像感は高く、どの焦点域でも単焦点にそれほど引けを取らないピントの切れを楽しめますし、発色はナチュラルでボケは自然で美しく、立体感や臨場感がうまく表現されているように思います。逆光にも決して弱くありません。
 36年前のレンズがデジタル時代によみがえるのはうれしい限りで、その画質が現代のレンズに決して劣らないのですからこれは痛快です。更に当時、望遠レンズは手振れに悩まされたのに、今はカメラが手振れ防止をアシストしてくれるのですからこれはもう喜び以外の何物でもありません。

オールドレンズの旅  TAMRON  80-210mm F/3.8-4 CF MACRO_b0132475_21053940.jpg 撮影機材のカメラはSony α7Ⅱに、レンズは TAMRON 80-210mm F/3.8-4 CF MACRO。大きな写真の撮影データは、焦点距離80mm、35ミリ版換算80mm、ISO320、F5.6、1/400sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

by yagyu-toubei | 2017-07-20 21:07 | 機材 | Trackback | Comments(0)

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