背景は橋の杭
2014年 05月 21日
この中米B国の最大の都市の住宅街にある自宅は、周りを豊かな自然に囲まれているのですが、最近あちこちで開発が進み、緑が失われつつあります。
これまで低木類が生えていた荒地だったところが、毎日、土を満載したダンプカーがひっきりなしに訪れ、緑の土地は見る見るうちに埋め立てられてしまい、今では広い土地のどこにも草木は見えません。そんな埋め立てられている土地はここだけではなく、あちこちで眼にします。
毎週末の日課にしている自宅周辺の散歩は、1Kmほど先の川まで歩き、まだ見たことのないマナティ(ジュゴン)に会いに出かけ、いつもからぶりに終わり引き返すのですが、今、その川に橋を架ける工事が進められています。
橋の架かる部分の川幅の3分2ほどを埋め立て、その両側に長く太いコンクリート製の杭を打ち込み、それを柱脚にするといった、この国らしく非常に単純な構造のようです。
しかしこの橋のおかげで、もう昔の面影はなくなり、こんなに変わってしまった現在の川では、もうマナティを見ることは叶わないかもしれません。
今日の写真はその工事中の橋を背景にしました。そこにはかつて樹木がうっそうと茂り、いかにも熱帯のジャングルの風景だったのですが。
カメラはSony α57に、レンズはSony DT55-300。大きな写真の撮影データは、35ミリ版換算105mm、ISO400、F/9.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。