α700とMinolta AF24-85
2014年 02月 05日
ミノルタがまだミノルタであった頃、本格的なAF一眼レフシステムを他社に先駆けて発売し、それ以降カメラはAFへと流れが変わりました。ミノルタはその後も矢継ぎ早にボディとレンズを開発、発売し、他社がそれを追いかけるという構図がしばらく続きました。
初期の標準ズームレンズは35-70で、その後35-105となり、次には広角側に広げた28-105が登場し、それが主流となります。このMinolta AF28-105は非常に優れたレンズで、今でも使ってみたいと思わせる高性能さでした。ライバルのニコンやキャノンからもこのレンジの優れたレンズが発売されており、いずれもコンパクトでありながら高性能です。
ミノルタが次に発売した標準ズームレンズは、望遠側に伸ばすのではなく、逆に広角側に広げ、性能の低下を防ぐためでしょうか、その分望遠側の焦点距離を縮めた24-85を発売しました。これが更にコンパクトで高性能だったことから当時高い評価を受けました。
今日の写真はその24-85のレンズで撮ったものですが、解像感、発色とも素晴らしい出来で、その描写には惚れ惚れします。24mという広角域で始まるズームレンズでありながら、この描写には当時誰もが驚きました。ミノルタを代表する名レンズだと思います。
ところがところが驚いたことに、この後に発売された24-105のズームレンズは、ズームレンジが広がったにも拘わらず、性能は24-85を凌駕し、大きさはほとんど変わらないコンパクトさだったのです。こうして名レンズにも拘わらず24-85は短命に終わり、今ではオークションなどで非常に安く入手できます。
カメラはSony α700に、レンズはMinolta AF24-85/3.5-4.5。撮影データは、35ミリ版換算67mm、ISO200、F/6.3、1/200sでした。大きな写真は、クリックして更に大きく見ることが出来ます。