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標準ズームレンズの先駆者 Minolta AF28-105

標準ズームレンズの先駆者  Minolta AF28-105_b0132475_1163316.jpg

標準ズームレンズの先駆者  Minolta AF28-105_b0132475_117765.jpg 先日、ミノルタのレンズについての話題を載せましたが、どなたもレンズに関する関心は高いようですから、同社の他のレンズについてもご紹介します。
 ミノルタがオートフォーカスカメラを発売し、初期の標準ズームレンズとして注目を集めた(と思います)のがAF35-105でした。当時の基準では解像力は平均以上だったと思いますが、一つ欠点がありました。それは最短撮影距離が大きく、寄れなかったことです。でもそれ以外は素晴らしいレンズだと思います。
 その後、数本の標準ズームが登場した後、評判となった同社の標準ズームレンズが今日の話題のAF28-105です。広角側が35mmから28mmに広がりながらも、望遠側は105mmのままであることから使いやすさが向上し、わずらわしいレンズ交換なしで、広い風景写真からポートレートまでも撮れるレンズとなったのです。更に、開放F値が3.5-4.5と明るいにもかかわらず、とてもコンパクトでした。勿論今で言うフルサイズ用です。
 また、35-105に対してズームレンジが広がったにもかかわらず、性能はこれまでのどのレンズをも上回っていました。大いに話題となったこのレンズ、その後各社が追うようにして同じレンジのズームレンズを開発し、これが標準ズームレンズとしてしばらく定着していきます。
 今日の作例は、28-105を使用しての岐阜の自宅での一枚です。このポートレート、強烈な逆光条件でしたが、日陰でカメラを構えることによって、この当時のレンズの最大の弱点である内面反射やレンズ面反射を最小限に抑えています。よって発色や解像感への影響は軽微ですが、でもこの場面、なぜかピントが少し甘いのです。他の写真ではそうでもないことから、もしかしたら逆光の中での顔のピント検出が難しいのかもしれません。それであればカメラボディの問題ですが。これはニコンの一眼レフD7000も同様の傾向でした。
 ごく一般的なミノルタのレンズはそれほど評価されることはないのですが、今日の作例の通り、それらのコストパフォーマンスはとても高く、実力は決して低くないのです。
 カメラはSony α700に、レンズはMinolta AF28-105。撮影データは、35ミリ版換算82mm、ISO200、F/6.3、1/250sでした。大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。
by yagyu-toubei | 2014-01-11 11:17 | スナップポートレート | Trackback | Comments(0)

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