デジタル時代のクラシックカメラ Nikon Cool Pix 5000
2013年 12月 11日
写真がデジタルになって色々なことが大きく変わりました。
写真がフィルムからデジタルに移行し始めた頃、私はデジタルカメラを使うことに大きな抵抗がありました。その根拠は色々あったと思うのですが、今思うと最も抵抗を感じたのは新しいものに変わってしまう不安だったと思います。
当時カメラや写真に強い興味があり、ライカをはじめとするドイツ製のカメラやレンズ、少し古いニコンやキャノンの描写に親しんでいましたから、それらから離れてしまうのに抵抗があったのだと思います。ちょうどレコード盤からCDに変わったときのように。
しかし、デジタルカメラを使い始めてみると、それまでには無かった多くのメリットがあることに気付き、それに慣れきってしまった今は、もうフィルムに戻れないと感じている程になっています。
デジタルカメラの最大のメリットは、写した写真がすぐに確認できるということだと思います。その最大の収穫は、写真の出来に満足できなければ、撮り直す機会がフィルムカメラに比べてはるかに大きいということです。例えば短期の海外旅行に行った場合、フイルムであれば大抵は帰国してからDPEに出して写真の出来を確認するのですが、その時に失敗に気付いてももう後の祭り、撮り直しが利きません。でもデジタルならそれが可能です。
それ以外にも多くのメリットがありますが、長くなりますのでそれは次の機会とします。
今日の写真は、カリブの島国セントルシアの、遺跡のある国立公園で撮ったもので、一時帰国の際に日本で中古のカメラを手に入れ、それの試写をした時の一枚です。このカメラ、今日では画素数が小さく、動きはもっさりしているのですが、レンズの性能は当時の最高レベルではなかったかと思います。金属ボディの質感は高く、どこかフイルム時代のカメラを感じさせる、デジタル時代の貴重なクラシックカメラだと思います。
そのカメラはNikon Cool Pix E5000。撮影データは、35ミリ版換算59mm、ISO100、F/3.8、1/88sでした。大きな写真は、クリックして更に大きく見ることが出来ます。