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うだつのある町並みの内部

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うだつのある町並みの内部_b0132475_1119365.jpg 今年の6月から7月にかけての、日本の異常に暑い時期に一時帰国したことは既にお話しました。その間にいくつかのカメラを入手し、試写を兼ねながらその写りを楽しみました。
 今回の一時帰国に合わせ、海外に居る家族も同様に一時帰国したことから、彼らと共に、本巣市の自宅から車で一時間ほどの距離にある、うだつのある町並みで有名な美濃市へ出かけました。
 昔の面影を良く残している美しい町並みを、暑い日差しを避けて軒下の陰を歩き、店先や格子の向こうを覗き見していると、これまで気付かなかった場面に出くわしました。この町の昔の、中には江戸時代から続く建物は、見世物としての飾りではなく、その家々には人が住み商売をしています。
 ある一軒では、道路端の部屋でソバを切っている作業を、格子越し見学できます。ソバを切る業を人に見せるという目的もあるのでしょうが、多分この場所が、この店で最も明るい場所なのです。そのソバを切る様子はいかにも職人芸で、しばらく見とれていました。でも他の観光客はこれに気付かず通り過ぎてしまいましたから、よほど注意していないと見過ごしてしまいます。
 普段、我々だけなら、ちらりと覗くだけの喫茶店に、久しぶりに再会した家族と一緒ですから、表の看板にあった和風スイートを目的に一休みがてら入りました。今日の写真はその中の様子ですが、店のインテリアはどことなく飛騨の香りがします。この美濃市は美濃とはいいながらも既に飛騨の入り口ですから、その影響を強く感じます。
 その極めつけは小さな写真にある階段で、これまで写真では見たことがあったのですが、実物を見るのはこれが初めてかもしれません。いかにも日本的な空間利用と、全く隙間のないその造りの良さに感心します。階段はとても力のかかる部分ですが、狂いを微塵も感じさせない精度は、さすがに日本の職人、手抜きがありませんし、その木肌の綺麗なこと。飛騨の木工細工は魅力的ですね。もちろんここで食べた和風スイートも最高だったことを、ここで伝え忘れるわけにはいきません。
 カメラはRICOH DIGITAL GR2。大きな写真の撮影データは、ISO125、F.2.4、1/30sでした。画面をクリックすると大きく見ることが出来ます。
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by yagyu-toubei | 2013-08-08 11:37 | 岐阜自宅周辺 | Trackback | Comments(0)

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