島の雲
2010年 06月 16日
この広い空のどこにも雲は見えないのですが、水平線の近くに例外な場所がありました。雲の見えている場所はカリブに点々と浮かぶ一つの島マルチニークの上空です。この島は北隣に位置し、現在はフランス領となっています。
今、我々が立っているこの島セントルシアは、かつてこの北隣の島に基地を置くフランス軍と、この島の領有権を争い、激しく戦ったイギリス軍の基地があったところです。どのカリブの島々もそんな過去を持っているのですが、現在ののどかな風景からは想像できません。
島のある場所の上空だけに雲があるのは、それなりの理由があります。以前にこの島の熱帯雨林のトレールを訪れた際、そこのガイドが、熱帯雨林が島に雨をもたらしてくれると言っていました。森が雲を呼び雨を降らせるのだと。この森が無くなると雨が降らなくなるそうです。
この島の32%が熱帯雨林として保護されていますが、そのおかげか、小さな島であるにも拘らず、豊富な水に恵まれています。
カメラはSony α100に、レンズはDT18-70です。