夕暮れの世界遺産
2008年 08月 24日
ユネスコの世界遺産に登録されている、当国最大の観光資源であるこの双子のとがった山は、首都から30キロメートルほどの道のりでそれほど遠いところではないのですが、なかなか出かけられません。それには理由があります。
その道のりのほとんどが、非常に険しい山道で、厳しいカーブと激しい起伏が延々と続きます。火山でできた島の宿命で、山がちな地形は小さな島でも、人々の生活や生命に貴重な雨をふんだんにもたらしてくれ、熱帯のジャングルを形成するのですが、こと道路に関してはこの地形が障害となります。
首都からこの世界遺産に続く道は、かつてイギリスの協力でできたのですが、よくもまあ、こんな道をつけたものだと感心するほど厳しい山道です。でも、海沿いを走ることから、カリブ海を望む景色は抜群です。その道沿いに、海に面して建つ家はそれぞれに趣向を凝らし、島での生活を楽しんでいる様子が伺われます。
さて、この山道を車で行くには、車に酔わない人は景色を楽しめるのですが、うちの娘のように車に弱い者にとっては終わりの無い試練の道なのです。このようなこともあって、近い世界遺産に頻繁に出かけられないのです。
写真は年末に過ごした、双子山の見える丘の上のホテルからのものです。手前の木が邪魔をしているのですが、夕暮れのこの山、なかなか絵になります。カメラはOlympus E500。