壮大な朝焼け
2015年 09月 10日
朝焼け、夕焼けは世界のどこにいても自然が必ず見せてくれる、空いっぱいに広がるこれ以上豪華なことはないというほどの壮大な自然のドラマです。それが毎日必ず訪れ、そして同じ景色は二度とないという素晴らしさです。
われわれ現代人はいつの間にか知恵を得て、そこから生まれた科学の力で自然のあらゆる不思議を解明し、未知の領域を開拓してきました。しかし自然の力には到底及びません。それは今だからではなく、これから何万年という月日を積み重ねても決して到達できない不可能の領域です。人間はこの毎日訪れる朝焼けをただの一度も再現することはできないのです。
科学の知識もなく、電気もない頃の人々は、この朝晩の自然のドラマをどんな気持で眺めたのでしょうか。自然の力を畏怖し、それを崇め、自然と共に生きることが得策だと、この自然の圧倒的な力の前にひれ伏したに違いありません。
我々の行動の端々に見え隠れする自然に対する傲慢さの中に、現代人はわずかな知識を得て、それが世界を知ったと思い込み、思い上がりがあるように見えます。この素晴らしく美しく圧倒的な朝焼けを前にすると、私は古代人に戻ります。彼らと同じ気持ちでこの朝焼けを見つめているのだと思えてならないのです。
カメラはPanasonic Lumix FX60。大きな写真の撮影データは、35ミリ版換65mm、ISO125、F4.8、1/50sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。