超身近な豊かな自然
2015年 05月 11日
この中米B国の、最大の都市の住宅地にある自宅廻りは、もちろん住宅が多いのですが、方々に空き地や森があり、まだ多くの自然が残っています。
道路側溝にはいつも十分な水があり、そこには水草が生え、様々な水生動物が生息しています。それを餌とする野鳥たちがその側溝を訪れ、人の生活の中に水鳥たちが溶け込み、この街独特の風景を作っています。
今日の午前の自宅近くの散歩のとき、側溝の水面を見ながら歩いていると、これまでこの側溝で見た中で最大、全長12cm以上はあると思われる魚を見かけました。それが今日の写真です。
全体の地の色は茶色で、黒くよく目立つ大きな縞が体全体を覆っています。尾の付け根には頭にある眼に良く似た斑点があり、背びれや尾びれの先は赤く縁どらた美しい魚です。これはテラピアでしょうか。
この側溝ではかつてグリーンヘロンが、やはりこれくらいの大きさの魚をくわえ、飲み込む場面を見たことがありますが、こんな大物がまだいたのかと驚きました。というのも、現在側溝の整備工事が近くで行われ、この側溝は途中で埋め立てられ、魚たちは他の場所への行き来ができなくなっており、同じ場所に閉じ込められている状態ですから。
この自然豊かな側溝は、整備工事でもうすぐコンクリートで固められ、蓋がされてしまいます。下の写真のようにスイレンが咲き、多くの生き物たちが住み、それを狙う鳥たちが訪れる野性味溢れる側溝は、もうすぐ姿を消すことになっているのです。さみしいですね。
カメラはSony α77Ⅱに、レンズはSony 70-300 G SSM。大きな写真の撮影データは、35ミリ版換450mm、ISO400、F6.3、1/320sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。