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機材は古いデジカメ

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機材は古いデジカメ_b0132475_112348.jpg フィルム時代のカメラは感材がフィルムであり、これを入れ替えることによって写真の出来具合が変わりました。フィルムが高性能であれば、たとえ古いカメラでもそれなりに仕上がりを期待できました。ということでそのカメラの性能は、ほとんどが感材とレンズによって決まりましたから、フィルム時代の古いカメラでも、時の流れに遅れながらも付いていけたのです。いやむしろ、古いカメラやレンズはそれなりの味わいがあり、珍重さえされているのです。
 ところが現在のデジタルカメラは、カメラ内部にセンサーという感材が固定されていることから、日進月歩の現代では、時と共にその性能が古くなってゆきます。センサーが古い限り現像ソフトで後処理を頑張っても、その画質には限界があります。たとえ当時20万円した高性能カメラでも、現在の1/5の値段のカメラに画質が劣ることは十分あり得ます。つまりデジタルカメラ界においては、古いカメラの魅力がどんどんなくなっていくのです。これって寂しい感じがしますね。
 今日の写真は、500万画素時代にニコンから発売された高級コンパクトカメラで撮った一枚です。当時は素晴らしい性能と評価されていましたが、今では500万という低画素数は、どんな安いカメラでももう見ることができません。
 かといって、デジタルカメラの性能はセンサーだけでなく、各種の電子部品、ソフトウエアーやメモリー、バッテリーなどの総合力で決まりますから、センサーだけ入れ替えてもあまり意味がないのですね。
 撮影場所は、中米コスタリカの首都サンホセの国家公園の中です。このカメラ、センサーが劣化したせいか、発色が赤色に偏ってしまいます。このセンサー劣化もデジタルカメラの弱点ですね。レンズがいいだけに残念です。
 カメラはNikon Coolpix 5700。大きな写真の撮影データは、35ミリ版換74mm、ISO100、F4.7、1/110sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。
by yagyu-toubei | 2015-04-25 11:11 | スナップポートレート | Trackback | Comments(0)

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