島を欲しがった理由
2014年 07月 27日
カリブ海に浮かぶ小さな島国セントルシアは、東インド諸島のうちの一つですが、この島は他とは違った特徴を持っているため、かつてこの島の領有をめぐりイギリスとフランスが激しく戦いました。
その結果、島の領有権が16回にわたって書き換えられたのち、最後にイギリスが征服したのです。しかし、それ以前に約200年に渡ってフランスが統治したことから、その名残が島のあちこちの地名や、人々の暮らしなどの文化に残っており、興味深い点が多々あります。
さて、なぜ両国はそんなに激しく戦ってまでこの島が欲しかったのか、様々な理由があると思いますが、地理的には2点を挙げることができます。それは一年を通じて豊富な真水が手に入ること、そして巨大な天然の良港に恵まれていることです。
水は航海に決して欠くことができないものであり、山に囲まれた港はハリケーンから船を守ってくれます。この2つの理由から、両国にとって東カリブ海の制海権を得るにはどうしてもこのセントルシア島が必要だったのです。
この島には大型船舶用の港だけでなく、小型ヨットやクルーザーのための天然の素晴らしいマリーナもあり、東カリブ最大規模を誇っています。今日の写真は、そのマリーナの空が夕焼けに染まる時間を狙って、マリーナにたたずむヨットを狙った一枚です。
カメラはSony Cyber-shot W5。大きな写真の撮影データは、レンズ焦点距離が7.9mm、ISO100、F2.8、1/100sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。
このカメラ、ボディはシンプルな箱型デザインで、分厚く重いのですが、その分性能を犠牲にしていないようで、どんな場面でも素晴らしい写りを見せてくれます。当時のカメラの中で最高レベルの一台だと思います。