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トロゴンの食事

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トロゴンの食事_b0132475_12155480.jpg この中米B国の最大の都市から、車で15分ほど内陸に入ったところに、川のほとりに建つリゾートホテルがあります。その辺り、特に川の周辺は大木が茂るジャングル然とした自然が残っており、様々な野鳥を見ることが出来ます。ただ、川の周りは樹木が茂り、また、雨季と乾季では川幅が大幅に変わることから、川に近付く道は非常に限られています。ですから、このリゾートホテルは、貴重な川へのアプローチの役割をしているのです。
 そのリゾートホテルの横に民家が一軒建っており、そこは大きな池のある広い庭があります。庭内にいろいろな木が茂っていて、以前このブログでお知らせした池のそばのトラサギや、木に登っているイグアナの写真はここで撮ったものです。
 そこへ今日再度訪れたところ、Black-Headed Trogon (ブラックヘディッド トロゴン)がいました。トロゴンは以前にもここで見かけたことから、期待はしていたのですが。
 そのトロゴンが、停まっていた枝から飛び立ち、ある木の枝の先をかすめるように飛び、元の枝に戻りました。その口を良く見ると、赤紫色の、リンゴ型の丸い木の実をくわえていました。その場面が今日の大きな写真です。
 しばらくしてからその木の実を飲み込みましたが、その様子が下の小さな写真です。そういえばと思い出したのですが、コスタリカでよく見られる、火の鳥ことケツアールはトロゴンの仲間で、その鳥は、アボガディージョと呼ばれる木の実を丸ごと飲み込み、胃の中でそれを消化して、種のみを吐き出すといった食事の仕方をします。残念ながら、このトロゴンが種を吐き出す場面は見られませんでしたが、彼はこの近くの枝に飛び移り、そこで30分以上じっとしていました。食べた木の実の消化を待っていたのでしょうね。
 カメラはSony α57に、レンズはSony DT55-300です。撮影データは、35ミリ版換算450mm、ISO400、F/5,6、1/500sでした。大きな写真は、クリックして更に大きく見ることが出来ます。
Commented by にょき at 2013-10-02 11:14 x
こんな木の実でも丸呑みなんですね!大きな魚を飲み込む鳥もそうですが、いつも喉に詰まらないか心配になります。でも、こうやって丸呑みして種を吐き出す事で、鳥が木の種を離れた場所まで運ぶ役割を果たしているのでしょうね。
Commented by yagyu-toubei at 2013-10-03 08:00
 ワシやタカが獲物をくちばしで引きちぎって食べるよりずっと簡単でいいんですね。でも同じ猛禽類のフクロウはネズミを丸呑みにする場面を見かけますが。
 動けない木が鳥に種を運んでもらうとは、自然は本当に上手く出来ていますね。生き物たち同士の関わり合いを知れべ知るほど驚きます。きっと他にも我々が知らない秘密がたくさんあるのだと思います。
by yagyu-toubei | 2013-09-30 10:37 | | Trackback | Comments(2)

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