自宅庭のアノール
2013年 09月 10日
今日の写真は、この中米のB国の、最大の都市の住宅街にある自宅庭で撮った一枚です。この国の代表的なトカゲといえばイグアナで、自宅庭にも数匹が住んでおり、また、隣敷地の林の中には、何匹ものグリーンイグアナが生息しています。
この大型のトカゲ、イグアナとは対照的に、非常に小型なのが今日のトカゲで、これまで見かけた最大の固体でも、全長は15cm 程です。家の中に、独占的に居住するヤモリとは違う種類ですが、大きさ加減は似ています。
この写真のトカゲが、以前このブログでも登場した、オスの首の下が扇のように開き、綺麗なオレンジ色のひだを見せる、アノールの仲間だと思います。ただこの撮影のときは、そののどの飾りを開く場面はありませんでした。
このトカゲの名前を調べているときに知ったのですが、自然世界遺産に登録されている、小笠原所諸島では、北米に住むグリーンアノールが外来種ながら繁殖し、島独自の昆虫などが絶滅の危機に瀕しているとのことです。こういった話を聞いていつも思うのですが、なぜ外来種は、彼らの住み慣れた地ではないにも関わらずそれほど繁殖力が強いのかということです。
もしかしたら、本来ならそれほど繁殖できず自然に淘汰されてしまうが、たまたま繁殖した例のみが我々の耳に入ってくることから、外来種が強いという印象を抱くのでしょうか。
何らかの形で人によって持ち込まれた動物が、その地に競争相手や天敵が多い場合は繁殖できないのでしょうが、たまたま食物連鎖の頂点に立った場合は、彼らにとって絶好の場所になるのでしょうね。例えばオーストラリアのディンゴ、セントルシアのマングースなどのように。
カメラはSony α57に、レンズはSony DT55-300です。撮影データは、35ミリ版換算450m、ISO400、F/5.6、1/500sでした。大きな写真は、クリックして更に大きく見ることが出来ます。
このトカゲは、対象として小さいのと、その体色が災いしてか、ピントの合いにくい被写体の代表です。でもぴったり合った時は素晴らしい臨場感を見せてくれますから、撮りがいのある被写体でもあるのです。