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大阪駅大屋根

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大阪駅大屋根_b0132475_12483586.jpg 私は学校で建築を学んだのですが、当時の先生がある授業で、建築は作ろうと思えば何でもできる、総て技術的に可能だと言っていたことがあり、それが今でも印象に残っています。当時その意味が良く分からなかったのですが、今ではなるほどという気分です。
 世界中に大規模建築、建造物がたくさんあり、それらを目の当たりにする度に、この言葉が思い出されました。例えば、奈良の興福寺の五重の塔、大仏殿などは、木造でよくもここまで大きなものを作ったものだと感嘆します。それが総て人力であることを思うと、それは奇跡としか言いようがないと思います。
 ヨーロッパ各地には、どこにも信じられないほどの高さの教会があり、それらを見るたびに、ただただ恐れ入るばかりです。ケルンの大聖堂を見たときもそうでしたが、その高さと規模は今でも信じられないほどです。でも、ドイツにはこれよりも更に高い協会があるのですから驚きですね。
 私にとって、これまで最も大きな印象を残した建造物は、なんと言ってもスペインはセゴビアの水道橋です。これがローマ時代の遺跡とは到底信じられません。使われている石の大きさ、デリケートな構造、圧倒的な高さ、水を流すための精巧さ。これが1000年以上昔に人力で造られ、今にそれが残っているのですから、これはもう奇跡以外の何物でもありません。
 これらの建造物、建築を見るたびに、先生のいった言葉を思い出すのです。作ろうと思えば何でもできる、総て技術的に可能だと。
 それらの圧倒的な建築と比べると、さすがに規模は小さいのですが、大阪駅の大屋根は日本的な精巧さを見せており、新名所になりそうです。でも、ホームは相変わらずごちゃごちゃしており、日本的であり、また大阪的です。それがまたいい面でもあるのですが。
 カメラはRicoh GR Digital Ⅱ。このカメラ、こういった街の景観を写すにはうってつけの性能だと思います。
by yagyu-toubei | 2013-08-02 12:59 | 建築、建造物 | Trackback | Comments(0)

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