これは亜種か?
2013年 06月 19日
今日の写真は、ここでは極めてポピュラーなキツツキであるGolden-Fronted Woodpecker (ゴールデンーフォンテッド ウッドペッカー)のメスで、毎週末の散歩のコースになっている、この中米の国B国の、最大都市の住宅街にある自宅近くの、川岸で撮ったものです。
キツツキの仲間は、足の爪が非常に鋭く、また握力が強いことから、こうして幹に吸い付くように停まることができ、さらに下向きになることさえできるのです。枝を握ってぶら下がることは他の鳥でもできるのですが、幹を掴んでのこのような荒業は、キツツキの得意とするところです。
さて、今日の関心事ですが、この写真のキツツキの頭に注目してください。くちばしの付け根、後頭部から首筋にかけて、赤い羽毛の部分があるのがメスの特徴で、オスはこの赤い羽根毛の部分がメスより広く、頭の天辺まであることから区別が容易です。
しかしこの大きな写真のメスの頭は、同じ種類で、違う個体である下の小さな写真のメスと比べると、頭の天辺に、翼と同じ、白黒の縞模様が見られます。これまでたくさんのこの種のキツツキを見ましたが、このような特徴を持った個体は初めてです。これはもしかしてこの種の亜種かもしれません。
また、手元の図鑑を見てみると、全く違う種類のキツツキで、頭に同じような特徴を持ったのが居ますから、大昔に進化の過程で別れた種の名残が、突然変異で現れたのかもしれません。あるいはただ単に、まだ若い固体の特徴であるだけかもしれません。それにしても、下の写真と比べると目が小さいような。
カメラはSonyα55に、レンズはMinolta AF100-300Apo。撮影データは、300mm、ISO800、F8.0、1/500s。上の大きな写真は、クリックして更に大きく見ることが出来ます。