かつての鉄道
2010年 03月 06日
この中米の国コスタリカには、なんと鉄道があるのです。しかもカリブ海側から太平洋側まで、国を横断しています。この鉄道は、国中央部にある首都の街中を、路面電車のごとく突き抜けています。
当然最初は、今日の写真にある蒸気機関の車両でしたが、そのうち一部が電化され、公共交通として正常に進化しましたが、あるときから営業を中止し、設備は見捨てられたように放置され、一部の施設は盗難によって持ち去られたようです。
長い間省みられなかったこの鉄道が、世界的な石油価格の高騰、首都圏での交通渋滞、環境汚染・地球温暖化等の問題から、この国で復活の兆しを見せています。現代の、ある程度の規模以上の都市圏交通は、車だけに頼る時代では既に無く、それ以外の効率的な運送手段が必要になっていますが、鉄道はその現実的な最たる手段です。
カメラはCanon IXY700。