初めて捕えた写真
2009年 03月 08日
この熱帯の島には、少ないながらも野生動物が生息しています。森林局が経営している小さな動物園には、この島にいる動物が飼われており、その中に小型のサルがいることから、島の山岳部にはサルが生息しているのでしょう。その他にこの島の固有種も飼われており、その代表がイグアナです。
人間が入る前に、この島に生息していた動物以外に、人間が持ち込んで、その後野性化した動物もいます。その代表が、フランス人が持ち込んだ食用カタツムリ、イギリス人が持ち込んだマングースです。
この島には大型の蛇であるボアのほかに、それに姿がよく似た恐ろしい大型の毒蛇が生息しています。イギリス人は入植の際に、この毒蛇対策としてマングースを、インド経由で持ち込みました。それが野生化し、現在島じゅうあちこちで見られるようになったのです。
ところでこのマングースは、イギリス人の期待した毒蛇を退治することなく、もっと簡単に食料になるこの島の固有種のイグアナを捕食しているのです。おかげで、この島でしか見られないイグアナが絶滅の危機に瀕しているのは、自然保護を大事にするイギリス人にとって、なんとも皮肉な話です。自然の多様性を守るためには、人間が手を加えないことが一番ですね。
今日の写真、初めてそのマングースを捕えた記念すべき一枚です。マングースはとってもすばしこいのです。
カメラはSony α100に35-105のAF Minoltaレンズ。