旨いの?それとも・・・
2009年 02月 02日
この熱帯の島は、一年中温暖で、雨が多いことから、多くの植物がよく育つ環境だろうと思います。よく育つということは、同時にそれだけ競争が激しいといえるかもしれません。花が咲き、実をつければそれを何とか結実させたいものです。それもなるべく遠くで。そこで植物たちは様々な方法で、自信の実を遠くに運ぶ算段をします。その一つの方法として動物に頼ることですが、鳥は格好の運び屋となります。そこでその鳥に、いかに自分の実を食べてもらうかを工夫する必要があります。
今日の写真はピジョン公園にある木の実ですが、さやの外観は緑で、熟すと少し黄色が強くなります。そして完全に熟すと、さやは裏返らんばかりに割れ、内側のあざやかなオレンジ色を見せます。そして、そこには白いオブラートに包まれた黒い実が現れます。オレンジ、白、黒色の組み合わせは遠くからでもとても目立ちます。やはりこれは鳥を誘うための仕掛けでしょうか。
この白い部分が鳥たちの好みの味で、それを餌にして黒い実を運んでもらうのでしょうか。そこでこの白い部分をなめてみようかと思ったのですがやめました。白い部分は逆に、鳥達に勝手に実を食べられないように守るための毒かもしれないからです。自然の仕掛けは興味深いですね。
カメラはSonyα100、レンズはMinolta AF35-105です。